【雑学】カフェインの効果ってなに?意外と知らない豆知識まとめ

朝の目覚めにコーヒーを一杯。仕事中に紅茶や緑茶で気分転換。

私たちの生活の中で自然に取り入れている「カフェイン」ですが、その働きについて深く考えたことはあるでしょうか?

カフェインといえば「眠気覚まし」のイメージが強いですが、実は眠気覚ましだけでなく様々な効果があります。カフェインをとることで集中力を高めたり、気分をすっきりさせたり、運動前に飲むことでパフォーマンスに影響を与えることもあると言われています。

この記事では、カフェインが身体にもたらす代表的な効果を解説していきます。日常のコーヒーやお茶が、どのように私たちに作用しているのかを知る為の参考にしてみて下さい。

結論

1.眠気を誘う物質をブロックし、眠気を軽減

2.ドーパミン・ノルアドレナリンなどのホルモンが増えストレス軽減が期待

3.脂肪酸の利用を促し、持久力運動での疲労軽減

4.代謝の促進により脂肪燃焼のサポート

5.ナトリウム排出を促すためトイレに行きたくなる

脳内では「アデノシン」という物質が、神経の活動を抑えて眠気を引き起こします。

カフェインにはこのアデノシンの作用をブロックする効果があることが分かっているそうです。

その結果、眠気が軽減されて覚醒状態が維持されます。

また、カフェインの効果は一般的に摂取してから15~30分で出現し、4~8時間ほど続くと言われています。

カフェインを摂取する時間帯を意識することで、眠気が来る時間帯で良い効果が期待出来るかもしれません。

アデノシンの抑制が外れることで、以下のような神経伝達物質が活発になります。

・ドーパミン:快楽・やる気に関与し、モチベーションや集中力を高める効果が期待される

・ノルアドレナリン:注意力・反応速度を向上させる

・セロトニン:精神の安定に貢献する

快感・やる気・安定など気分の改善に関与する物質が活発になるため、気分の改善の効果が期待出来ます。

スポーツの分野とカフェインはよく研究されているようです。

カフェインがスポーツパフォーマンスを上げる効果は以下のようなものがあります。

1.自覚的疲労感の軽減

カフェインには脳のアデノシンを遮断し、疲労感や眠気を感じにくくすると言われています。

その結果、「まだ頑張れる・動ける」というように、主観的な疲労感が軽減し、持久力や集中力が高まる効果が期待されます。

2.持久力のアップ

カフェインには脂肪分解を促進する効果があると言われています。脂肪分解を促進することで、筋肉は糖よりも脂肪を優先して利用しやすくなります。筋肉内のグリコーゲンを節約し、脂肪を優先して使用するため、長時間の運動を持続しやすくなります。

3.瞬発力のアップ

カフェインには筋収縮力を強める作用が報告されています。これにより、短時間の高強度運動(スプリント・筋トレなど)でもパフォーマンス向上が期待されます。

4.注意力・反応速度の改善

中枢神経の活性化により、運動中の判断スピードや反応時間が改善されることも示されています。

カフェインが代謝を促進する効果が期待出来ます。代謝が促進する効果には以下の理由があります。

1.交感神経系の刺激

カフェインは中枢神経を刺激し、交感神経の活動を高めることが分かっています。

交感神経が活性化するとアドレナリンが分泌されることで身体は興奮状態となり、心拍数や血流、エネルギー消費が上昇します。

2.脂肪分解の促進

アドレナリンは脂肪細胞に作用することで、最終的に脂肪細胞から遊離脂肪酸が血中に放出されます。筋肉は遊離脂肪酸をエネルギー源として利用できるため、代謝(エネルギー消費)が増加します。

3.熱産生の増加

カフェインは褐色脂肪組織を刺激し、体内で熱エネルギーの放出が増加させます。これにより基礎代謝が一時的に高まる効果が期待されます。

カフェインは腎臓に働きかけて、腎臓から膀胱に行く水・塩分が再び体内に再吸収される効果を抑制することが分かっています。その結果、余分な水分が尿として体外に出やすくなり、トイレに行きたくなると言われています。

加えて、カフェインは身体を活発にする効果が有るので、腎臓に循環される血液量も増えて尿が生成される速度も上がことも分かっているようです。