「少しくらいの寝不足でも大丈夫」と思っていませんか?
実は睡眠が短い日々が続くと、少しずつ私たちの心身に負担がかかってきます。集中力や記憶力の低下といったわかりやすい影響だけでなく、体調を崩したり、気分が落ち込みやすくなったりすることもあります。
気づかないうちに心身に負担をかけ、生活の質を下げてしまうことが睡眠不足の怖いところです。今回は睡眠時間が短いことによるデメリットについて整理していきます。
睡眠時間が短い影響:食べ過ぎの可能性

十分な睡眠は食欲を抑えてくれるレプチンというホルモンの分泌が促進されることで、過剰な食欲を抑えてくれます。しかし、睡眠不足は食欲を抑えるレプチンの分泌量が減ってしまうことが分かっているみたいです。
また、睡眠不足は食欲ホルモンとも呼ばれるグレリンの分泌が促進されるため食べ過ぎの原因となってしまう可能性があります。
そのため、睡眠不足は食べ過ぎにつながってしまう可能性があり、食べ過ぎの生活が続くと生活習慣病に繋がってしまう可能性があります。
睡眠不足は日中の食べ過ぎの原因となるため注意が必要です。
睡眠時間が短い影響:ストレス耐性の低下

睡眠中には精神を安定させる「セロトニン」というホルモンが分泌されます。そのため、十分な睡眠は精神を安定させ、ストレス耐性を上げてくれる効果が期待出来ます。
しかし、睡眠不足はセロトニンの分泌量が不足するため、ストレス耐性が低下してしまう可能性があります。
「嫌なことがあった・失敗した時」に精神的に落ち込みやすい人は、日々の睡眠が足りていないのかもしれません。
睡眠とストレスには密接な関係があるため、心の健康のためには十分な睡眠をとることが大切です。
睡眠時間が短い影響:記憶力・集中力の低下

私たちの日常・勉強で得る情報は脳内で一時的に保存されます。そして、睡眠中に一時的に脳内で保存された情報は睡眠中に必要な情報・不必要な情報に整理され、必要な情報は記憶として保存されます。
しかし、睡眠不足が続くと記憶の定着の過程が不十分になるため、記憶力の低下に繋がってしまいます。
また、睡眠不足は集中力の低下を引き起こすことも分かっているため就業・勉学の集中力低下に繋がってしまいます。
記憶力・集中力の低下は中々気づかないため、睡眠不足の方は睡眠を十分にとることでパフォーマンスが上がる可能性があります。
睡眠時間が短い影響:判断力の低下

脳の前方にある前頭前野は「計画を立てる・状況を整理する・リスクを考える」などの高次機能を担っています。しかし、睡眠不足は前頭前野の活動が低下し、冷静な判断や合理的な意思決定が難しくなると言われています。
その結果、「短絡的な選択」「衝動的な行動」が増えてしまうと言われています。
睡眠時間が短い影響:感情の不安定化

人は睡眠不足だと、感情を担う偏桃体という部分が過敏になり、怒り・不安・恐怖といった感情が強く出やすくなると言われています。
また、前頭前野のコントロールが効きにくくなるため、感情に振り回されて判断が偏る原因にもなってしまいます。
睡眠時間が短い影響:慢性的な疲労

人の睡眠のサイクルは、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していると言われています。レム睡眠(浅い睡眠)では身体を休ませて、ノンレム睡眠(深い睡眠)では脳を休ませていると言われております。
しかし、睡眠不足は、レム睡眠・ノンレム睡眠の時間が足りていないため、身体・脳を十分に休めることが出来ません。そのため、朝起きた時に「疲れがとれない…」ということに繋がってしまいます。
また、運動や筋トレを行ってる方は、筋肉の修復が不十分となりスポーツ・日常生活のパフォーマンスが落ちてしまう原因となってしまいます。
慢性的な睡眠不足は、心身の疲労が蓄積させ慢性的な疲労に繋がってしまいます。